2007 |
05,09 |
前回からの続きを。
ちびちび書いてすみません。一気に書けないのです。
続けて読んでくださってる方はヤキモキされているかもしれませんね。
では「ベンチの風景」の復習から。(ルールは「俳優の身体を探す旅に出た2」を参照)
前日もやっていることもあり二回目になる人はすんなり入れたようです。今日始めての人も見ているうちになんとなく理解してくれた様子。ポイントは「積極的に表現する身体」でいる、です。
ここで60代男女お二人が(本来的にはこういったワークの場合年齢は関係ないという点がよいところなのですが、人生が大きくドラマを導き出す点もあり、なかなか侮れないのですという意味で書きてます)やってくださいました。まず女性の方が出てきてイスに座りました。何かを待っているような、ただ坐っているような。そこに男性がやってきて彼女を見つめます。じーっと。女性の方は気になってきます。だんだん。居心地悪いような、でも注目されていることがまんざらでもない様な。しかし彼は本当に執拗に彼女を見つめ続けます。彼女の居心地悪さは大きくなり彼を避けるようになります。でも彼はちょっとずつ近づいたり離れたりしながらベンチの周りをぐるりと回ったりしました。彼女はそれを突き放したり、でも一瞬受け入れたそぶりをしたり。なんとも二人のやり取りがいじらしく、求めてるのに受け入れない、受け入れたくないけど離れたくない。不思議な時間になりました。合図をして終わりになった時、皆から自然拍手が起きました。見ている側は本当に目の前に起こった出来事に注視していたのです。目が離せなかったのです。緊張が切れたので思わず手を叩いてしまったのでしょう。面白い瞬間でした。
このとき私には「だだっ広い田圃の中にポツンと立っているバス停のベンチにセーラー服姿の女子高生が坐っていて、そこに農作業の途中の青年が通りかかった、しかも彼は以前から彼女のことを気に掛けていたのだ。なんとかしてなんとかして彼女にその気持ちを伝えたい、でも恥ずかしいどうしよう。彼女も受け入れたいけどまだ駄目よ、駄目じゃないけどやっぱり今は駄目よ。」という背景と物語がばぁーっと浮かびました。お二人とも60歳を超えていらっしゃる(何度もすみません)にもかかわらず私には20歳の青年や女子高生に見えたのです。
これはほとんど妄想ですね。
イヤでもこの妄想こそが何かを生み出す入り口かもしれないとも思っているのですが。
こんなドラマもありました。これも男女。まず男性が出てきてイスの座りました。何かを期待するわけでもなくただ。そこに女性がやってきました。彼女はひと目見た瞬間立ち止まりました。そして動かなくなりました。男性の方はそのことが気になりドキドキしていましたが、しばらくして立ち上がり近づいてみました。「どうしたの?」という感じ。彼女はおもむろにジャンパーのチャックを開け、掛けていたネックレスを首から外し彼に手渡しました。戸惑う彼。すると彼女はすぐに勢いよく彼の手にあったネックレスを取り返し、見つめます。さらにドキドキの彼。ものすごい男女のやりとり。彼女は突然動きます。ぐるりとベンチ越しに回り込み彼の背後に。彼は理由が分からず振り向いたのですが、やがて彼は彼女がネックレスを首に掛けてくれようとしたのだと分かり、自ら首を差し出します。にょきっーと。無事ネックレスは彼の首につけられたところで終わりが来ました。
こうして書いてみると、なんともない普通の男女の恋物語じゃないか文章にしてみると陳腐だよ、と思ってしまうのですが実際それを目撃している私たちには瞬間瞬間が何が起こるか分からない発見、ドキドキの連続なのです。ドラマの筋ということにのみ視点を置いているのではなく、一瞬一瞬の出来事の隙間にある「何か」を、そこに確実に居る人の心の襞のようなものを感じ取って、面白いと思ったりまたそうでもないと思ったりしているように思います。いい時間だったように思いました。これを読んでもピンと来ない方、うそくせぇーと思われる方はぜひご自分でも試してみてください。実際やってみることおススメです。
ここまで来るとずいぶんと参加者の方の空気が前のめりになっているのを感じました。
さてこれでベースが出来ました。ここからが創作です。
でももう15時を回りました。スケジュールを時間的にオーバーしています。
7分の休憩を取りま~す。
すみません、書いてる方にも休憩を。
続きはまた。
そうヤキモキしてもらって読んでるだけでも演劇体験。そんなわけないか。
では。
ちびちび書いてすみません。一気に書けないのです。
続けて読んでくださってる方はヤキモキされているかもしれませんね。
では「ベンチの風景」の復習から。(ルールは「俳優の身体を探す旅に出た2」を参照)
前日もやっていることもあり二回目になる人はすんなり入れたようです。今日始めての人も見ているうちになんとなく理解してくれた様子。ポイントは「積極的に表現する身体」でいる、です。
ここで60代男女お二人が(本来的にはこういったワークの場合年齢は関係ないという点がよいところなのですが、人生が大きくドラマを導き出す点もあり、なかなか侮れないのですという意味で書きてます)やってくださいました。まず女性の方が出てきてイスに座りました。何かを待っているような、ただ坐っているような。そこに男性がやってきて彼女を見つめます。じーっと。女性の方は気になってきます。だんだん。居心地悪いような、でも注目されていることがまんざらでもない様な。しかし彼は本当に執拗に彼女を見つめ続けます。彼女の居心地悪さは大きくなり彼を避けるようになります。でも彼はちょっとずつ近づいたり離れたりしながらベンチの周りをぐるりと回ったりしました。彼女はそれを突き放したり、でも一瞬受け入れたそぶりをしたり。なんとも二人のやり取りがいじらしく、求めてるのに受け入れない、受け入れたくないけど離れたくない。不思議な時間になりました。合図をして終わりになった時、皆から自然拍手が起きました。見ている側は本当に目の前に起こった出来事に注視していたのです。目が離せなかったのです。緊張が切れたので思わず手を叩いてしまったのでしょう。面白い瞬間でした。
このとき私には「だだっ広い田圃の中にポツンと立っているバス停のベンチにセーラー服姿の女子高生が坐っていて、そこに農作業の途中の青年が通りかかった、しかも彼は以前から彼女のことを気に掛けていたのだ。なんとかしてなんとかして彼女にその気持ちを伝えたい、でも恥ずかしいどうしよう。彼女も受け入れたいけどまだ駄目よ、駄目じゃないけどやっぱり今は駄目よ。」という背景と物語がばぁーっと浮かびました。お二人とも60歳を超えていらっしゃる(何度もすみません)にもかかわらず私には20歳の青年や女子高生に見えたのです。
これはほとんど妄想ですね。
イヤでもこの妄想こそが何かを生み出す入り口かもしれないとも思っているのですが。
こんなドラマもありました。これも男女。まず男性が出てきてイスの座りました。何かを期待するわけでもなくただ。そこに女性がやってきました。彼女はひと目見た瞬間立ち止まりました。そして動かなくなりました。男性の方はそのことが気になりドキドキしていましたが、しばらくして立ち上がり近づいてみました。「どうしたの?」という感じ。彼女はおもむろにジャンパーのチャックを開け、掛けていたネックレスを首から外し彼に手渡しました。戸惑う彼。すると彼女はすぐに勢いよく彼の手にあったネックレスを取り返し、見つめます。さらにドキドキの彼。ものすごい男女のやりとり。彼女は突然動きます。ぐるりとベンチ越しに回り込み彼の背後に。彼は理由が分からず振り向いたのですが、やがて彼は彼女がネックレスを首に掛けてくれようとしたのだと分かり、自ら首を差し出します。にょきっーと。無事ネックレスは彼の首につけられたところで終わりが来ました。
こうして書いてみると、なんともない普通の男女の恋物語じゃないか文章にしてみると陳腐だよ、と思ってしまうのですが実際それを目撃している私たちには瞬間瞬間が何が起こるか分からない発見、ドキドキの連続なのです。ドラマの筋ということにのみ視点を置いているのではなく、一瞬一瞬の出来事の隙間にある「何か」を、そこに確実に居る人の心の襞のようなものを感じ取って、面白いと思ったりまたそうでもないと思ったりしているように思います。いい時間だったように思いました。これを読んでもピンと来ない方、うそくせぇーと思われる方はぜひご自分でも試してみてください。実際やってみることおススメです。
ここまで来るとずいぶんと参加者の方の空気が前のめりになっているのを感じました。
さてこれでベースが出来ました。ここからが創作です。
でももう15時を回りました。スケジュールを時間的にオーバーしています。
7分の休憩を取りま~す。
すみません、書いてる方にも休憩を。
続きはまた。
そうヤキモキしてもらって読んでるだけでも演劇体験。そんなわけないか。
では。
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