2007 |
05,08 |
ワークショップ、楽しかったですねえ。
僕は受付で案内をしたり、必死で受講生の名前を覚えようとしたり、ワークショップの項目の中の(これから二口先生が書かれる項目ですが)「ポーズ」というのを必死でスケッチしたり。いやあ、助手、っていうのは意外と楽しいものなんだ……と自分の働きに惚れ惚れしております。
ほら。
感動のあまり受付付近で目を回している私です。
たくさんお芝居をしようとしている人たちがいるのだ、となんだか実感しました。久しぶりに。
原則的で確実な二口先生のワークショップは、そんな人たちの乾いたスポンジに見る見るしみいっていくようで。立ち会っている僕が興奮してくるようです。
意志のあるこんな人たちとなにかできないものか。この先。この先。とはるか先を見つめて、
で、
目が回ったのでした。
2007 |
05,08 |
お待たせしました!
いや、待ってなかった方もどうぞ見てやってください。
前回からの続き、ワークショップ2日目のことを書きます。
今日のテーマは「プラスになるなにかを作る~表現の湧いてくる身体~役になり、役を作ります」ということで、平たく言えば「創作の紹介」です。「動き」から「役」を創作していきます。
しかし「動き」から役を創るとはどんなことなのでしょう。皆さんはどんな想像をされますか?さっぱり分からん、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも実は私自身もわかってやっていたのではありません。なんとなくこんなことになったら楽しいだろうなぁ、という程度には頭の中に絵はあっても、具体的な手順はそんなにはっきりとはありませんでした。皆さんに「ポーズとそこから派生する動き」を3つ持ち寄ってもらい(前日から宿題としてお願いしていました)それを皆でああでもないこうでもないといいながら人間を、その背景を想像していったら何か勝手に生まれるのではないか、と。
さてさて、こんな無責任な状態がどうなりましたか。はじまりはじまり。
前回も書きましたが2日目の参加者は16人!こんなに集まっていただけるなんて、本当に驚きです。20代から60代まで幅広い年代の方がいらっしゃって、これからどんなドラマが始まるのかワクワクしました。
挨拶のあと軽く身体を動かし内側から温めます。ある範囲を自由に歩いていただき合図で近くにいる人と「挨拶する」「いちゃいちゃする」「親子になる」「喧嘩する」など。最後は「全員で肩を組んで坐る」、小さな円を作り名前の交換。なんとなくみんなの顔が分かってきました。
広がって前日の復習です。身体の軸を探しそこを動きの中心として経済的な動きを実践する。何故だか昨日より楽しそうです。やはり昨日は身体を解放するというより、緊張感が勝っていたのかもしれませんね。楽しくなると案外身体に対して繊細になるものです。もちろんだらけてしまってはいけませんが、リラックスと程よい緊張がよい身体のバランスを保つのではないでしょうか。その意味ではとてもよい感じにやっていたように思えます。
次ぎにもうひとつの復習「ベンチの風景」。
いやぁ、ここまできてまたもお仕事に行かねば!はぁ、では続きはまた。
2007 |
05,07 |
参加いただいた方々本当にありがとうございました。
感想をぜひ送ってくださいね。楽しみにしています。
前回の続きワークショップの後半について書きたいと思います。
休憩後は5,6人組みで同時に歩く、止まる、ゆっくり歩く、止まる、走る、止まる。という「気配」を感じ取り動きを作っていくということをやりました(実はこのワークは最近ある授業で拝見して大変面白かったので実践させていただいたのもです)。同時に動き出すことはやはり難しく、受身だと止まった状態が長くなり前に進まず、ただ誰かだけが積極的でもばらばらになってしまいます。全員が積極的に気配を感じ取り、動こう、相手と前に進めよう、としないと上手くいきません。でも何度かやることで少し積極的になるということを感じてもらえたのではないでしょうか。
今回の「俳優の身体」とは「積極的に表現する身体」ということをテーマにしていますので、ここでその入り口に少し立てたような気がしています。
次に「ベンチの風景」という(私が勝手に名づけているものです)ことをやりました。舞台の真ん中にイスを三つ繋げたベンチを置き、上下から一人ずつ出てきてそのベンチで出会います。出会って、ただ出会うだけでどんなドラマが生まれるのか、即興で演じることをやってみましょう、というものです。ポイントは出てくるそれぞれの人は背景を持ち込まない、言葉を使わない(言葉となりうるしぐさも)、日常よりもより積極的に相手を感じ関わりを持つということです。
単なる日常の再現ならばわざわざ演劇にする必要はないわけです。積極的に関わろうとすることで日常をポーンと飛び越え表現の広場に入り込もうということです。難しく考えてしまったり、正解を知りたいと思ったら何もはじまりません。ドカーンと感じる入り口を広げてやればただよいのです。
参加の皆さんは私の言葉足らずの説明にも関わらず、十分に理解してくださり不思議で自由な劇的時間を作ってくださいました。
ある人はものすごく相手の福耳が気になりどうしても反対側の耳も見たくなりました。じっーと、本当にじっーと。でも相手はそんなこと分からないので戸惑いドキドキする時間が生まれました。不思議なのですがそんなやり取りでもとても面白くなるのです。やっている本人たちには分からないことでも、観客の目線からは想像力を伴ってみれば、とてもよく分かる世界が生まれるのです。
最後には次の日に繋げる「ポーズ」をやってみました。1分間で1つのポーズを考えてもらい、それを見て観客の側で想像を膨らませる。どんなふうに見えたかを提出し合いました。例えば膝を抱えた女性がうつむいている。そこは何処なのか。何歳ぐらいなのか。他に人はいないのか。他には手を中途半端なところで万歳をしている格好で、表情は驚いている様子。一見ただビックリしているだけの様。だけどある人はその手の前にふすまが見えるといいます。なるほどふすまが倒れてきたからそれを咄嗟に押さえたんだ。などなど。人によって見える世界が少し違います。
またポーズを2つ組み合わせてみるとどんな背景が見えてくるか。背後にどんな世界が潜んでいるのか。止まっている絵からどんな物語が生まれてくるか見てみました。それはね。
このことは2日目のレポートでも詳しく書こうと思いますので後日のブログも見てください。
なにせ2日目は参加してくだすった方は16人!抱腹絶倒、すごいことになりましたから! (そのすごさをきちんと伝えられるかはとても自信がないのですが)
おっと、今から仕事に行かねば。
ちょっと急いでて書き方が乱暴になっているところもあるかと思います。ごめんなさいです。
では。
2007 |
05,06 |
«出会い。»
5月4日、5日と二日間にわたって行われました昼ノ月ワークショップ。ゴールデンウィーク中であるということもあり、どれだけの人が集まってくれるだろうかとドキドキしていましたが、本当にたくさんの人々にお集まりいただき、昼ノ月メンバー一同、大感激でした。
本当にありがとうございました。
参加された方々は、今回のワークショップいかがでしたでしょうか?
私自身経験も浅く、ワークショップというものがどのように進められていくのか掴めないままに始まった感はありましたが、ナビゲート役の二口大学さんのお話にはグイグイ引き込まれていきました。
ワークショップでは自分の身体を意識するというところから始まりました。
なにげない日常の動作も舞台の上でやってみるとなかなか自然に動けない。しかし、自分の身体を意識してみることで自然な動きというものがどのように成り立っているのかが少し見えてくる。非日常の中に、日常を再現することの難しさを感じた時間でした。
また、いろんなポーズをとってみる。見ている人は、それがどのようなポーズに見えるのか。見ている人たちがそのポーズに意味を与えていく。実際にポーズを決めている人が思い描いている想像と、見ている人が思う想像が違うことも。
これには、見られる身体というものを強く感じました。
身体から役につなげていくという過程のおもしろさ、豊かさに驚きました。
最後には、参加者それぞれが持ち寄ったポーズを上手くつなげ合わせて、一つのストーリーに仕上げる。
一見全くつながりのないポーズが、どんどん意味のある動きになっていく。グループになって行いましたが、個々の想像が何倍にも膨らみ、とてもおもしろいストーリーが出来上がったのです。
二日間を通して様々な想像に出会い、人々に出会い、とても気持ちのいい時間を過ごせたことに感謝します。
本当にみなさまお疲れ様でした。
来月は、いよいよ昼ノ月の公演です。
今回学んだことを活かせるよう頑張りたいと思います。
2007 |
05,05 |
京都府立文化芸術会館3階和室での2日間計7時間にわたる昼ノ月ワークショップがはじまりました。まずは開催できたことに感謝いたします。
初日の昨日は10人の方が参加してくださいました。なかには60歳を超えていらっしゃる方も!参加者の皆さんありがとうございます。
はじめて演劇のワークショップに参加した方もいらして少し緊張ムードではじまりました。でも実は一番緊張していたのはナビゲーターを務めた私だったようです。やろうと思っていたことが三分の二ぐらいしか出来ず少しあせってしまいました。いろいろやろうとしすぎたようです。流れの悪い時間もありましたが、今日に活かせればと思います。
しかし「俳優の身体を探す旅に出る」というタイトルはなんと大袈裟なのでしょう。自分で考えておきながら無責任な話ですが、タイトルをつけたら内容がそのうち勝手に浮かんでくるかなぁなんて感じで決めたのですが、いやぁ大変でした、全然浮かんでこなくて。ぎりぎりまでああでもないこうでもない。四苦八苦。これが色々やりすぎてしまった原因でしょうか。タイトルはやはり大事ですね。
参加したくても出来なかった人のため、内容を簡単に紹介しますね。
1日目のテーマは「邪魔なものをとりのぞく~かたよりのない身体~」です。
18時ちょっとこぼれてスタート。挨拶のあと名前の交換、そして「なまえ鬼」。鬼ごっこなのですがタッチされそうになったらほかの人の名前を呼び鬼を交代させタッチから逃れるという、ちょっとややこしい鬼ごっこ。なかなか名前が出てこなくてタッチされてしまう人、とても狭い空間で行っているのでキョロキョロしている間にタッチされてしまう人など様々。生き残ることも「鬼ごっこ」というゲームの性質上大切ですが、とにかく狙いとしては動かし動かされる身体になり内側から身体を温めることです。次に行うストレッチをしやすくするためです。
ストレッチにちょっと時間を掛けすぎました。身体を感じて欲しいと思いすぎたようです、反省。
次に腕を振り身体の軸を意識し、腕の重さを使い経済的な動きを発見します。右腕と左腕を全く対称に交互に回すことでそれぞれが作り出すエネルギーを循環させます。運動とはエネルギーを生み出し活かすこと。立ち居振る舞いが無駄のない力(エネルギー)だけで行えれば動きは自然とシンプルに且つ綺麗になります。
例えば歩くにしても身体が前に倒れていくので足が出る前に出るだから進んでいく、ただ身体を前に倒れないようにしていることが実はシンプルに綺麗に歩くことになるのです。
次は固定点を見る。二人組で一人はマーキング役で胸に手を固定します。もう一人がマーキングに手を合わせて(空中であわせる)その手を動かさないように目を瞑り息を吐きながらだんだん身体を離していきます。吐ききってとまりマーキングとどれだけずれたかずれなかったかを見ます。そしてもう一度目を瞑り今度は息を吸いながらもとの体制に戻ってきます。その時きちんとマーキングのところに戻れたかどうか確認です。ポイントは離れていく身体を意識しつつ手を遠ざける点です。一点を固定しようと思うと相反する力が加わった時何もしないと力が掛かる方に引っ張られてしまいます。なので反対の力をきちんと掛けてやらないといけないのです。つまり身体を離しつつ手は前に押し出さないといけないのです。身体の中で反対方向に引っ張りっこしている状態が一定の均衡を維持するのです。結構難しいので皆さん何度もチャレンジしてました。
ここまで来て休憩を取りました。19時半を回っていました。動き続けてきたので皆さん結構しんどかったのではないでしょうか?朝が大変かも。
後半はお芝居に少し入っていきましたが、また後日書きます。
これから今日の準備です。
では。