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演劇ユニット 昼ノ月

3人でお芝居します。
2025
02,03

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2007
05,19


鈴江です。



どうです?これ同じ舞台なんです。ずいぶん照明で印象ってかわるでしょ。

今日とあす、東山青少年活動センターで鈴江はワークショップの講師をしてます。対象は中学生たち、そして大学生たち。なんと照明と舞台美術を中心とした内容で!
そうなんです。鈴江は表向き劇作家、と名刺には書いてますが、陰の姿は照明家、舞台美術のたたきやさん、でもあるのです。ついでに言うと舞台監督もしますし、制作もします。あ。音響のプランもするし、小道具担当もします。しないのは女優くらいですね。

ひと昔前なら演劇する人は、特に大学生劇団出身の人は裏方ならなんでもこなしたものです。そうしろと先輩に迫られ、実際そうしないともたない体制で芝居してたからでしょうね。
世の中は今やすっかり雰囲気が変わりました。素人演劇の世界でも分業が多数派。「私女優だから釘なんてうてない。だいたいなぐりってなに?サブロクの平台、ってどういうものかわかんないーーー」。
鈴江はそういう感じでは楽しくないので、関わる人に皆にスタッフ仕事を強要します。かよわい女の子にも2トンロングのトラックの運転を押しつけます。自分も小さいチームでは率先してはたらくので、皆働かざるを得ない雰囲気になります。くるしーー
だけどたのしーー

なのです。鈴江の今日あすのワークショップはそういう味を覚えさせてやろうという親切心いっぱいの教室です。
写真の舞台、照明は鈴江がプランして、仕込んだものです。手伝ってくれた皆さん、ありがとう。しんどいけど楽しいね。素人ばっかでもたもたやる仕込み。幸せ。すでにワークショップの前に盛り上がってしまった鈴江でした。

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2007
05,19

今日も、道に迷った押谷です。

公演が近づいております。
お芝居の稽古はもちろんですが、私たちはお芝居の稽古だけをしているわけではなく・・・。
私たちがお芝居をする舞台も、自らの手で作り上げるのです。
右手に金槌、左手にのこぎり、足にはペンキの筆を持って、せっせとたたいては塗り、塗ってはたたく。
怒涛の1週間でした。

京都の道を把握していない押谷も大きな車を運転し、こっちからあっちへ道具を運び、細い道もなんのその。
頑張りました。ということで、ようやく舞台の道具は揃ったのです。

みなさま、楽しみにしていてくださいね。

20070329161604.jpg




これは、二口さんです。
こうしてみんなで舞台を作っていくのです。


2007
05,13
おはようございます。日曜日の朝です。
相変わらず、出かけるまでの時間に書きます。今日中に書き終わるでしょうか?
闘いです。闘いますよ!じぶんじしんと。えぃっ!やぁ!はぁはぁはぁ、、、、

ポーズと動きをそれぞれ出してもらったのでそれを組み合わせてみます。どんなものが見えてくるでしょうか?まずは立体の「絵」としていくつかのポーズを並べてみましょう。テキトウに。舞台に自由に配置させましょう。
誰かいい組み合わせを思いつきませんか?思いついたら言ってみて下さい。何度も言いますが、年齢、性別、場所、背景、物語などなど。
ある人の提案で、以下。下手前に「指揮者」、上手真ん中に「机で眠っている人」、センター奥少し上手に「だるそうに拍手する人」がポーズしました。合図で動き出し、即興ドラマのスタートです。そうするとオーケストラの演奏会、今回が最後の演奏とばかり必死に指揮をする老指揮者、そんなこといざ知らず退屈で眠っている人、演奏が終わるとはいはいご苦労さん、という感じでテキトウに拍手する観客。要するにある演奏会の出来事でした。ふむふむ、なるほど。しかし結構落ち着いた感じの、予測可能なお話でドキドキ度は小さいかもしれませんね。

なぜだか安定したものを求めると想像力が先細りしていく気がします。不思議ですね。逆に全くありえないだろうという組み合わせにしてみると何か瞬発力から生まれて来た想像が出てくるかもしれません。もちろん期待としての話ですが。

こんな組み合わせもやってみました。下手前に「寝転がってリモコン片手の人」中央少し上手「だらりと座り口から何かがたれている人」そして下手奥に「スキーをしている人」の組み合わせ。結構まとまりありません。皆も???の感じ。でも寝転がっている人と座っている人は居間にいるように見えてきました。親子、家族です。二人はお互いのことに無関心でテレビを見ている、寝転がって、そして口からよだれを垂らしながら。そこへ父親が仕事から帰ってくる。一瞬家族の様子を見てひるみかけますが、勢い居間をスキーをしているふうに装い自分の部屋に駆け込みました。でもやっぱり二人は無関心。
こんなドラマに見えました。殺伐とした家族関係、装わないと居間すら行き来できない父親。涙が出るほど悲しい、でも容易く想像できる日常の断面のような気もします。

もちろん想像力に飛躍があるわけです。でもこの飛躍をなんとか使えないものか、と思います。

さてここまでですでに16時を回りました。
前日一日そしてこの日も14時から始めた私たちの小さな「旅」も終わりに近づいてきました。終点までもう少しです。いえいえ、終点などないのかも知れません。終わりが始まり、この時間が終わりになった時に何かが動き出し始まれば素晴らしいですね。期待、期待。

3,4人のグループになりましょう。グループ創作の時間です。最後に発表会をして終わりますので。
出来るだけ知り合いでない人と組になってください。なったらスタート、30分創作です。
「考えてきてもらった3つの動きのうち一人2つまでを使って(ひとつでも可)それを自由に組み合わせて物語を作ってください」
ポイントは皆がきちんと役割=役を担うこと。そして言葉は使いません。こういう場合の創作で安易に言葉を使うと自分たちの創ったものをなんとか使えたい(正当化したい)と思うため説明に終始する傾向があり、言葉は使いません。ではよろしく!

すみません、今ちょっと用事で出なければならなくなりました。
今日もまた闘いに敗れたのでした。ちゃんちゃん。
ではでは。
2007
05,10
ただいま。今、仕事から帰ってきました。
雨ですね。強くなったり弱くなったり忙しそう。
雨は身体をしんなりとしてくれますが、気持ちもしんなりなってしまい物事の判断を鈍らせる気がしています。でも逆に何もしたくないときなんかは、適当な言い訳にもなります。
こんな日に前回の続きを書くのはどうかとも思うのですが、今書かないと忘れてしまいそうなのでがんばって書きます。へな猪口な文章になっていたらごめんなさい。お天気のせいですから、ということにしておいてください。

休憩明けです。
さてお待ちかね創作の始まりです。まず宿題の「ポーズとそこから派生する動きを3つ」見せてもらいました。
「ポーズ」とはなぁーに?という方のために。ここでのポーズとはある時間の流れを一瞬とめてみたら、どんな格好になっていますか、というものです。時間をスパッと切ってみたら身体はどんなふうになって止まっていますか。お分かりいただけますか?説明がへたくそですがとにかく先へ進みますね。
一人ずつ前に出て、まずポーズをしてもらいます。ここで皆で考えます。これはどんな時間を切り取ったものか。このポーズの前後の動きはどんなものか。背景になる場所はどこか、年齢は、他の人はいるのかなど、前日の後半にやったように提出しあいました。
ある人は少し膝を投げ右肩に何か乗っているかのようにまたは手はそれを押さえているかのようなポーズ。皆からおみこしを担いでいる、という声。次ぎに実際そのポーズから派生する動きを見せてもらいます。やはりおみこしを担いでいるような動きで、上下運動を繰り返しました。やってくれたのは女性ですが、彼女は女神輿でも担いだことがあるのでしょうか?ちょっとわかりませんが、とにかくポーズから動きがある程度推察できました。
別のある人は左手を真っ直ぐに右方向に伸ばし人差し指をピンと差し出します。具体的にどういった時間の一瞬間なのかポーズからだけでは分かりづらいものです。なぜなら指差すという行為は極ごく日常的で特別限定できるものではないからです。皆からはなかなか声は出ません。次ぎに動いてもらいました。右方向を指した手はそのまま左方向を指しました。ただそれだけ。えぇーっ、という声が笑いとともに皆から起こりました。結局動きを見ても分かりませんでした。本人に聞いてみました。うぅーん、僕も分かりません。なんじゃそりゃ!でもここで想像力です。ある人はどうもプラットフォームの先頭側にいる新米の車掌さんの動きに見えました、と。ですから背景に駅のプラットホームが見えた、ということでした。なるほど!

こんなふうに想像力を提出しあい、受け取りました。

手短にほかの例も、以下。「亭主元気で留守がいい」って感じでテレビの前でトドのように横になって(ごめんなさい!)リモコンを触る、お菓子を食べる。指揮者。バッターのグリップを握る動き。おしっこが強烈に漏れそう。湯船に入りてを出しているところ。指で何かを一心に押している。何かをひっぱたいた。百人一首で飛んで札を取った。寝転がり手足を天井に向けブラブラ体操。などなど。
こうやって書くと、はいはい、という感じですがそこに居合わせ想像力を使って見ていた方々は出てくるもの出てくるものが可笑しくて堪らないという感じでした。もちろん想像がすごく膨らむものとそうでもないものと、というような違いはありますが「ポーズ」や「動き」を見るだけでもいろいろなことが見えるという体験が出来たのではないでしょうか。私自身こんなにも豊かな想像が出来るとは思ってもみませんでした。しかも皆で考えるので、ああこんなふうにも見えるのかという発見が多くあり楽しめたのでしょう。よい意味で人に頼ってもよいのかも、と思いました。
面白いことに気付きました。ある人がポーズをしていて皆から背景などについての話が出ます。実際にやっている本人が思ってもいなかったことを言われた時、思っていなかった気持ちが出てくるというのです。要するになんだかそんな気持ちになってくるというのです。面白いですねぇ。なるほど双方向、ということでしょうか。舞台と観客の想像力の交換性、とでも言うのでしょうか。すみません、いい言葉が見つからなくて。
全員がポーズを出し合えたのは1時間を過ぎてからでした。集中して皆の想像を必死で追っていたので結構疲れたのではないでしょうか?次の日大丈夫でしたか?

はぁ、やはりこの天気では上手くまとめることが出来そうにありません。
続きはあらためてにします。
内容としてはこのあと「動き」を組み合わせて(前日のポーズを組み合わせたようにです)見ました。そして3人ないし4人のグループになり、自分で考えてきた動き3つのうち2つを使ってある物語を作ってください、ということをやりました。制限時間は30分。ポイントは言葉は使いません、動きだけでお話を分からせ、楽しませてください、です。さてどんな物語が出来たでしょうか。

すみません、またも続きになります。
では。




2007
05,09
前回からの続きを。
ちびちび書いてすみません。一気に書けないのです。
続けて読んでくださってる方はヤキモキされているかもしれませんね。

では「ベンチの風景」の復習から。(ルールは「俳優の身体を探す旅に出た2」を参照)
前日もやっていることもあり二回目になる人はすんなり入れたようです。今日始めての人も見ているうちになんとなく理解してくれた様子。ポイントは「積極的に表現する身体」でいる、です。
ここで60代男女お二人が(本来的にはこういったワークの場合年齢は関係ないという点がよいところなのですが、人生が大きくドラマを導き出す点もあり、なかなか侮れないのですという意味で書きてます)やってくださいました。まず女性の方が出てきてイスに座りました。何かを待っているような、ただ坐っているような。そこに男性がやってきて彼女を見つめます。じーっと。女性の方は気になってきます。だんだん。居心地悪いような、でも注目されていることがまんざらでもない様な。しかし彼は本当に執拗に彼女を見つめ続けます。彼女の居心地悪さは大きくなり彼を避けるようになります。でも彼はちょっとずつ近づいたり離れたりしながらベンチの周りをぐるりと回ったりしました。彼女はそれを突き放したり、でも一瞬受け入れたそぶりをしたり。なんとも二人のやり取りがいじらしく、求めてるのに受け入れない、受け入れたくないけど離れたくない。不思議な時間になりました。合図をして終わりになった時、皆から自然拍手が起きました。見ている側は本当に目の前に起こった出来事に注視していたのです。目が離せなかったのです。緊張が切れたので思わず手を叩いてしまったのでしょう。面白い瞬間でした。
このとき私には「だだっ広い田圃の中にポツンと立っているバス停のベンチにセーラー服姿の女子高生が坐っていて、そこに農作業の途中の青年が通りかかった、しかも彼は以前から彼女のことを気に掛けていたのだ。なんとかしてなんとかして彼女にその気持ちを伝えたい、でも恥ずかしいどうしよう。彼女も受け入れたいけどまだ駄目よ、駄目じゃないけどやっぱり今は駄目よ。」という背景と物語がばぁーっと浮かびました。お二人とも60歳を超えていらっしゃる(何度もすみません)にもかかわらず私には20歳の青年や女子高生に見えたのです。

これはほとんど妄想ですね。
イヤでもこの妄想こそが何かを生み出す入り口かもしれないとも思っているのですが。

こんなドラマもありました。これも男女。まず男性が出てきてイスの座りました。何かを期待するわけでもなくただ。そこに女性がやってきました。彼女はひと目見た瞬間立ち止まりました。そして動かなくなりました。男性の方はそのことが気になりドキドキしていましたが、しばらくして立ち上がり近づいてみました。「どうしたの?」という感じ。彼女はおもむろにジャンパーのチャックを開け、掛けていたネックレスを首から外し彼に手渡しました。戸惑う彼。すると彼女はすぐに勢いよく彼の手にあったネックレスを取り返し、見つめます。さらにドキドキの彼。ものすごい男女のやりとり。彼女は突然動きます。ぐるりとベンチ越しに回り込み彼の背後に。彼は理由が分からず振り向いたのですが、やがて彼は彼女がネックレスを首に掛けてくれようとしたのだと分かり、自ら首を差し出します。にょきっーと。無事ネックレスは彼の首につけられたところで終わりが来ました。
こうして書いてみると、なんともない普通の男女の恋物語じゃないか文章にしてみると陳腐だよ、と思ってしまうのですが実際それを目撃している私たちには瞬間瞬間が何が起こるか分からない発見、ドキドキの連続なのです。ドラマの筋ということにのみ視点を置いているのではなく、一瞬一瞬の出来事の隙間にある「何か」を、そこに確実に居る人の心の襞のようなものを感じ取って、面白いと思ったりまたそうでもないと思ったりしているように思います。いい時間だったように思いました。これを読んでもピンと来ない方、うそくせぇーと思われる方はぜひご自分でも試してみてください。実際やってみることおススメです。

ここまで来るとずいぶんと参加者の方の空気が前のめりになっているのを感じました。
さてこれでベースが出来ました。ここからが創作です。
でももう15時を回りました。スケジュールを時間的にオーバーしています。
7分の休憩を取りま~す。

すみません、書いてる方にも休憩を。
続きはまた。

そうヤキモキしてもらって読んでるだけでも演劇体験。そんなわけないか。
では。


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