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演劇ユニット 昼ノ月

3人でお芝居します。
2025
02,02

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2008
02,18

«無題»

81a4a2f0.jpg雪でございます。
とだれかに改まった姿勢で、居住まいで報告したい。
そんな風景が、急にあらわれます。
なにを報告しようか。

昼ノ月は今どんどん新しい企画を検討中です。
こころの中に炎。
胸の中に熱。
それをいや増しに感じさせる空気の冷たさ。そして雪。

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2008
02,08

«祝辞。»

祝辞

 鈴江です。

やーうれしい。まだ受賞の余韻にひたっている昼ノ月の面々。特に私。

鈴江は出席できなかった。仕事が断れず。残念無念。

共演者の押谷さんに代読してもらったお祝いのことばを、今一度世間の皆さんに知ってもらいたいと思いまして。緊張して読んでみてください。どうぞ。

 

 

………………

 

 

二口君、授賞おめでとうございます。

選考委員の皆さん、関係者の皆さん、彼に賞をさずけてくださってありがとうございます。私からもお礼を申し上げます。

私が書いて演出して一緒に取り組んだ作品が受賞のきっかけになったことを、大変名誉なことだと思っています。私もうれしいです。ありがとうございます。

考えてみればいつの間にか、彼との付き合いは古いものになりました。彼も私も大学の学生劇団で活動していた頃でした。20年も前になります。京大文学部学生控え室というキャンパスのすみっこの廃屋みたいな部屋にたむろしていた私たちを、見も知らぬ同志社の学生が「稽古が見たい」と訪ねてきました。それが彼でした。そんな人は初めてでしたから、うれしくて有頂天になる仲間。なにか魂胆があるのではないかと疑う仲間。私たちはいろいろ動揺したものでした。汚い壁ぎわに彼が今と変わらない寡黙な様子で座ったのを思い出せます。美しい男でした。

紆余曲折がありました。その後の生活も、演劇活動も。

表現をよくすることってどういうことだろう。よくしたい。誰も求めもしないそんなことにとらわれてこだわって考え込んでしまって、それが20年も続いてしまったのが彼だと思います。 私も似たようなものですが、人並みはずれたしつこさです。私も似たようなものですが。小さな企画を深い考えもなしにたちあげてしまう癖も20年かわりありません。ほんの数十人しか見ないような企画を思いつく人はあまりほかにいません。そして思いついたらこんなに盛り上げれる人もあまりほかにいません。それが今回の二人芝居でした。今回も20年前と同じように大学の小さな教室でさみしくこもって稽古した作品です。さみしくて楽しい時間でした。人並みはずれたものずきです。でもしかたないと思います。ものずきなんですから。

さいわい演劇ユニット昼ノ月はこの二人芝居を今年6月京都で再演することになりました。89月には鳥取倉敷東京でもやります。どうか小さな私たちのこだわりを見に来てください。

彼のような人がいたことを、誰かに覚えててほしいと思います。ストイックな求道者。滅びの道を進むやせた男。魂が演劇を求めてしまう一途な青年。そして青年は今でも確実に成長し続けています。私は知ってます。この受賞を気に、彼はまた一段と考え込むでしょう。くよくよこだわるでしょう。そこに磨きをかけるでしょう。楽しみです。どうか皆さん、これからの彼のすてきなパフォーマンスに期待してください。応援してください。

二口君、おめでとう。

この賞のますますの発展を祈っています。

 

 

……………………………………

写真は、代読してくれている押谷さん。すてき。

2008
02,06
受賞中

関西現代演劇俳優賞の授賞式が4日の月曜日、行われました!
今年の関西のたったひとりの「男優賞」が

二口 大学(昼ノ月)「顔を見ないと忘れる」

 
でした!その場で発表された
受賞理由をば。紹介します。
 

この芝居は二人芝居で、窃盗で捕まった二口演じる男と、その妻がガラス越しに会話する刑務所の面会シーンが主となり進行する。面会シーンのため、動きは座る姿勢が中心となり限られているが、それでも役の感情を劇場全体に行き渡らせた彼の演技の実力は、セリフの力、そのキレの良さ、スピードなど、関西随一だろう。

面会シーンの合間に男が、刑務所の劣悪な環境や、自分の少年時代の貧しい生い立ちなどを語る場面が挟まれる。そこでは、窃盗のうらぶれた感情や、妻との間にいる子供を思う心情などが語られ、心の奥では人の良い男が、窃盗犯にならざるを得なかった原因を、酷薄な社会に見出させる演技は二口ならではの魅力が感じられた。とくに幕切れでの富山弁をもちいた長ゼリフが印象的だった。
            (関西現代演劇俳優賞 議事録より)
というわけです。
すばらしい……
審査員の皆さん、関係者の皆さん、ほんとにていねいに見ていただいてありがとうございます。

今年の6月8月9月の再演はさらに磨きをかけて。とプレッシャーがかかってしまうね。二口君。うけて立とうぜ。

 


2008
01,24

じかんがうれしい、空白のじかんがうれしい、十年という空白が。

堆積していたもの、よくは分からないけれど、そこにあること。

そこでしか分からないこと、きっとそこにあったもの。

エンゲキがあってよかった。

現実感の無い夢。

いっしょにエンゲキをしてくれる人がいてよかった。

ちょっと、うれしい。

ありがとうございます。

2008
01,24
霜柱

二口君が。

やりました。

ウイルスの勝利だ。

そうだ。そういうことかもしれない。私たちは長い間ずっとウイルスにやられっぱなしで、ずっと現実感のない夢のようなことをしているのかもしれない。

ずっと堤防を歩いていたのに、行き止まりにきてみたらそこは空港だった。とか。

空港を大きな飛行機が、ゆっくりとこっちに向かって進んでくる。まっすぐ来ても車輪と車輪の間に立ってたら上を通過してくれる、と思ってるのにどうもどうやらあの飛行機は僕をふみつぶそうとこっちに来ているようだ。とか。

一緒に歩いてたはずの女の子のほうを振り返ったらそこにいたのは笑顔の母だった、とか。

ああ。

 

エンゲキやってたら、一緒にやってたハイユウが賞をもらった。ちょっと振り返ったらそのハイユウは無愛想な僕の兄だった、とか。

なんだろう。

そんな夢を見ているような。

僕らにとってのエンゲキはなつかしい、他の人とは違う味のするエンゲキのような感じがします。そのエンゲキをほめてくれる人がいて、楽しんでくれるお客さんがいて、その奇跡が、うれしいですね。

 

二口君、おめでとう。

 

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