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演劇ユニット 昼ノ月

3人でお芝居します。
2024
04,20

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2008
09,24
少女

今週、木曜からついに始まる。
もう今は閉鎖されてしまった小学校、という場所が、ただでさえなにかを感じさせる、そんな公演だ。私たちの使う体育館は、入り口に、生徒たちが彫ったレリーフが飾られている。「私たちの一年間」「私たちの思い出」。素人の、子供たちの手による彫り具合は深さがとてもまちまちで、いとおしい。
窓には習字の見本が半紙にかかれて、はってある。斜めにするなら全文字斜めにしなさいよ、とか、そういう墨蹟。
こどもたちが撫でまわしたからすっかり丸くなった階段の手すり。木の堂々としたすりへり方は、めったに見ることがないような自信たっぷりの建築物なのだ。人にこれだけ愛され、そしてひっそりとその思い出を楽しんでるような建物、世界にどれほどあるだろう。

少女は駅前で人を待っていた。僕はそれをしばらくの間じっと見ていた。深夜だ。こんな時間にも人はさみしいさみしいと外を歩き回る。
小学生たちはおとなになって、こんな体育館に帰ってくることもなく、さみしいさみしいとつぶやいているのだろうか。
帰ってきたらいいのに。

今週の木曜金曜土曜、僕らは待ってます。いまはつかわれなくなった体育館で。
土曜の回は間もなく売り切れになります!急いで!
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